水曜日, 10月 18, 2006

ルソーの見た夢、ルソーに見る夢・展

世田谷美術館で開催中を見る。残念ながらご本人の作品は一部で、素朴派といわれた同時代画家の作品と影響を受けた日本人作家の画業の紹介。その広範な浸透ぶりに驚かされる。なかに松本俊介・自画像。横浜市美術館所蔵作品;迫力あり。絵画というものが写実にとどまるわけではないことを実感する。ルソーは自分が出かけたわけでもない熱帯の植物・動物を登場させ、独特の世界を描いてみせた。愛用した動物図鑑があるらしい。横尾忠則にルソー作品を翻案したものがあり展示されていた。ライオンと美女の取り合わせ「ジプシーの女」など。血がしたたる凄惨な図柄は原作の雰囲気とは違う。藤田嗣治の作品「ル・アーブルの港」も展示。一見の価値当然あり。

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