水曜日, 11月 29, 2006

国際分業

日本の未来を占うキーワード:国際分業。これを意識的に受身ではなく取り組んでいけるかがポイントだ。狭い国境意識に囚われていては未来は暗い。昨晩ニクラウス・アーノンクール指揮ウィーンフィルによるモーツアルト交響曲39・40・41番日本公演録画を視聴する。今評判のピリオド奏法の創始者。解説にビブラート排除・奏法(アーティキュレーション)・リズムの3点で 特異的との指摘が述べられそれを念頭に3曲立て続けの名演を満喫する。
世界を代表する管弦楽団・国際分業の大事例・N響も先日ロジャー・ノリントン指揮で39番を披露した。たちまちこの奏法取り込んだのは流石。若手ハーディングもマーラー・ユーゲント管弦楽団でこの奏法によるモーツアルト・ブラームスを披露した。21世紀に相応しい新潮流誕生だ。加えて現代音楽や現代美術が元気になるといい。先日の福武総一郎氏の講演で現代美術の効用を語っていた。その専門美術館を瀬戸内海の公害の島・直島に建設・世界中に評判浸透の様子。武満徹音楽の受容も世界的現象らしいし、NHKで毎週日曜日解説を作曲家の西村氏がやっている。聴いているとだんだん身近に感じられるようになる。

アメリカ農家変身

石油価格高騰で米国のバイオエネルギー推進農家は元気になっているらしい。流石アメリカ・500ヘクタールも経営する規模を生かして他の農家と共同でバイオエタノールや風力発電を手がけ、食料としての販売を転換して所得を一例として270万円から2100万円に高めた事例がBusiness Week誌に紹介されている。かたや日本は国産農産物の加工需要に心胆を砕き孜々として研究開発に税金投入の気配。日本の農産物由来のバイオ産業はまだあまり見えてこないがもっと表に出てきて農家も目の色を変えてエネルギー分野に乗り出す算段もあっていいのでなないか。小規模分散型農業には無縁の話なのかもしれないが。世界に雄飛する自動車産業も日本発だ。日本農業も世界に攻勢をかけるべし。農産物輸出だけでなく農業技術・バイオ技術・環境・加工など農業関連のあらゆる分野で先進的役割を果たす気構えを持つべし

火曜日, 11月 28, 2006

JASRACシンポジウム

毎年開催のこのシンポジウム・今年も聴きに出かける。非常に面白かった。緊迫した応酬も。著作権法改正問題や放送・通信融合進展を背景に聴衆多数参集。講師も多彩・文化庁・弁護士・大学教授・作家・評論家・ミュージシアン・寄稿家。米国発のiPotやYou Tuneも話題に。前者のメモリー30ギガを活用するため録音音源を片端から録音したくなる人々の例とか小泉首相プレスリー宅訪問映像を後者で簡単に入手した事例とか。後者は面白いらしいが映像画質は今ひとつらしいとか。ワンセグ受信なら画質はいいらしい。放送通信融合は急速に進むが著作権処理になお工夫が要ることも現実。その辺の事情の理解もシンポジウムでよくわかった。弁護士解説だけ聞いていると法律家特有の囲い込み意識で一般人の著作権問題理解・受容を難しくするとの感想を持った。彼らだけの問題にしてはならない。

月曜日, 11月 27, 2006

適正人口

人口減少に対処するため少子化対策が叫ばれ騒がしい。戦争対処に生めよ増やせよが合言葉だったことを連想する向きは事態を皮肉な目でみている。この国土に適正人口があるのではないか・その目安は食糧自給率だとする指摘がある。こういう議論はマスコミには載らない。農水省の減反政策は失政だとなる。江戸・明治期の日本は国土も国民も美しい国だった。来日外国人が異口同音に絶賛している。それを文明開化が惜しげもなく破壊した。日本の原風景はコンビニのないところにしか残っていない。若いときは無我夢中でやむをえないがどこかでバランスを回復しないと身が持たない。対症療法で凌いでも健康は保証されない。食糧自給率の話をしたら農水省傘下の独立法人研究所の40台の先生は海外に日本向け生産地が色分けできてそれがグローバル化なのだと屈託がない。農業技術指導で海外にはよくでかける。中国にもよく行くし今度は東南アジア行きらしい。でも自然も社会も危険が付きまとい現地入りは大変らしい。そういうところの産物に日本が依存している現実。グローバル化は薄氷を踏む面もあるし厳しい経済的現実を背負って
てもいるのだろう。

ZnOご存知?

高知工科大学と岩手県工業技術センター共催のZnOビジネスフォーラム聴講。東京ドームホテル大会議場が満杯になる盛況。今をときめくSnOに変わる新素材。まだまだ半信半疑の段階ながらTio2の先例もあり・目がはなせない新素材ではないか。欧米も中国・台湾・韓国も日本発のこの新分野に果敢に攻勢をかける動き。液晶の2の舞を演じない戦略があるかとの議論も。素人なりのこれは追跡に値するテーマとの印象を深くした。

日曜日, 11月 26, 2006

民主党の変節

参院選挙を目前にマニフェスト見直し・消費税引き上げ・年金財源充当案を撤回。選挙に負けたらマニフェスト見直し;この論理明快で結構なこと。政策はひとりよがりであったり一部利益奉仕であったりしては維持できない。族議員や業界べったりの道路財源一般財源化反対もいつまでもちこたえられるか。自動車そのものが温暖化ガスの元凶視され産業存続が懸念されないか。第2のたばこ産業にならない技術革新をやらないと危ない。財政論における担税・担税力のある財源補足が税の大前提。税金が皆ほもつきになったら国家財政は体をなさなくなる。消費税の社会保障財源論も似たり寄ったり。理論の大道にたちかえり全体利益の追求に目を据えて国家百年の大計を忘れない姿勢こそ政治家の使命だろう。

土曜日, 11月 25, 2006

新聞・ラジオなどメディアとどう付き合うか

その財源である広告スポンサーとの関連で公正・客観的報道がなされない懸念が持たれる。若い人々で両方に無縁の向きも増えているとも聞く。少なくとも 広告主業界の足を引っ張る情報はとりあげないくらいは朝飯前だろう。既存メディアだけ追いかけていると、世界の全体像が掴めず、真に重要事項からはつんぼ桟敷に置かれることは十分に想像される。その間隙を埋める手立てを持っている特権階層はいいが、一般人にはアプローチできない。そんな構造が全世界を日本を含めて覆っていると見たほうがいい。それを市民レベルで打開する工夫はないものか。既存巨大メディアの外縁にある独立出版業者など草の根の動きを起こし育てる・ネット上の情報流通で大手寡占を脅かす・その変身を迫るという方向がWEB2の時代に見えてきたと思う。

金曜日, 11月 24, 2006

たそがれ人生

女性の書き手が男性の生き様の魅力に「たそがれ」の美を説いている。男の色気がその辺にあるのかもしれない。夕方のラジオ音楽番組に登場する男性歌手の歌う歌にもそういう点で訴える曲を聴く。結構男性のわが身にとっても心地いいムードを感ずる。まっしぐらに前向きにという生き様から身を引いたその風情は共感を呼ぶ。女性の母性本能をくすぐる可能性も否定できない。我を張り合って俺が俺がでやってきた向きもどこかで「たそがれ」感を味わう機会が必要だ。生まれ育ち働き引退しいずれ死ぬ:あくせくの人生・戦闘のみの人生では身がもたないしなにか大きな忘れ物を置いてきぼりにしてきた一生ということになりかねない。

木曜日, 11月 23, 2006

IT不活用

IT装備率ではひけをとらない日本だが生産性で大差と指摘される。日本の特に中小企業のIT不活用は改善を要する。伝統重視は大事だしブランド化とかそれなりの工夫はなされていようが、世界の進運に伍して進む場合折角のIT活用に真剣にとりくまない怠惰は許されない。経営の高度化・生産性向上の重要性にもっと鋭敏であるべし。補助金やお上頼みや談合やの甘えの経営は企業存続を危うくする。中小に甘んじローカルに安住する情けない中小企業に魅力ある人材はやってこない。従ってジリ貧が積の山となる。これでは地域活性化・豊かな地方生活は画餅に帰する。東京集中が加速し地方は格差社会の他方の負極となるのは目に見えている。視野狭小・我田引水・硬直的・自己中心的・権威主義的輩が跋扈する地域では移住意欲も失せるというものだ。

水曜日, 11月 22, 2006

勤労感謝の日

第3の人生をここ8年ばかり追求してきたが、そろそろ宗旨替えを模索する気がしている。家に閉じこもることから意識的に避けて社会との日々の接点を求めて勤労生活を続けてきた。この辺で家庭復帰・趣味追及生活に移行するのも一案かなと思う。まだ満足にやれていない海外旅行とか新しい手習いごととか。体が動くうちにやれることをやるということだ。新聞の訃報欄には目が行くが同世代のそれは身に迫る。とりあえず無病息災に感謝し人生充実に努めたい。

火曜日, 11月 21, 2006

林立する高層ビル群

東京駅周辺や赤坂や大手町・変貌著しい東京都心。区への権限委譲で都と区がもめている。豊富な税収を召し上げられる千代田区が政令都市移行を指向する。都民の自治参画意欲希薄を逆手に都民不在の都行政。ロンドン・上海など先進事例を参考に巻き返しを計るべし。さもないと定数不利のまま道州制論議に埋没する。

月曜日, 11月 20, 2006

本日好天

昨日の冷雨とは打って変わる晩秋の青空。東京の街路樹も紅葉っぽくなってきた。暖房も時々必要になる。日本株が冴えないことで税制論議が槍玉に上がっている。日本の証券市場もまだ病み上がりか。大銀行自体もしかりらしいのだから。企業業績好調に翳りも懸念されるのでは、消費への点火が覚束なくなり、折角の景気長期記録がふいになる。まだまだ頑張ってもらいたい経済好調持続。金融舵取りも慎重にも慎重を期する必要がある。地域経済への浸透もまだまだだろう。ドイツの新首相も苦労しているらしい。この世界・単線で突っ走るのは何処も無理ということ。世論も常ならず。イラク手詰まりで議会が民主党に大きく傾斜したアメリカ。日本の民主党はまだヘゲモニーを左右できる力量不足。

日曜日, 11月 19, 2006

もどかしい日本

景気持続で一息ついているところへ地方自治のお寒い実態が次から次へ明るみに。地域起こしのへの熱意に冷や水を浴びせる現実。中央集権と地方分権の狭間の過渡期現象だろう。だが後戻りできない。分権を名実ともにする努力必要。情報公開を絵空事にし縄張り意識で取り仕切ろうとする役人任せで議会も名誉職に甘んじチェック機能を果たさず・不祥事続発は必然。先進事例も探せばあるはず・真実は細部に宿るという。マスコミもマイナス案件だけでない建設的事例紹介にも努めるべし。

東北大REDEEM受講

毎月1回の受講で6回目。あと2回および実習が残る。医・工連携推進の目的で工学系技術者に医学を修得させようという1年間のプロジェクト。解剖学では中枢神経・末梢神経。午後細胞工学・耳がテーマ。目や耳は中枢神経の大きな分野を占める。メカニカルな部分と蛋白質の働きがつぶさに紹介される。一人の人間として医学知識は必須だがこういう機会でもないと体系的に習得することがない。ありがたい研修。耳の講義でストレスの話が出て、ストレスによって耳の機能が強化される話が紹介された。ストレスにもいろいろある。恐らくプラスにもマイナスも。そし遺伝子が出てきて蛋白質も出てくる。生体は深遠・かつ不可思議。 今日の新聞広告に「病気にならない人は知っている」ケヴン・トルドー著が紹介されていた。まだ店頭には見当たらないが、手に取って見てみたい。

土曜日, 11月 18, 2006

MEMS講演会

りそな中小企業振興財団主催で立命館大学の先生講師。マイクロマシンとエレクトロ二クスを一体化する新技術。半導体技術にマイクロマシンが組み込まれる。応用分野は広汎・バイオ・農業にも貢献見込み。但しコストに難点。製造装置が高価。開発途上だがフォロー必要と感じた。イノベーションなくして将来はないのだから。周辺関連技術の進歩だって期待できようから。

木曜日, 11月 16, 2006

M&A盛んに

キリンがメルシャンを吸収合併するという。王子の北越合併提案が契機に日本の老舗大企業もなりふりかまわぬM&Aに乗り出した。日立・GEの原子力・日清食品の明星食品買収。事業部門の分割外部売却も活発化。不採算部門処分・資源集中が加速。グローバル化を実践する結果海外依存が過半となる企業続出。翻って地域経済はどうか。相次ぐ自治体首長の不祥事で無駄な選挙費用を支出し 、相互信頼の美点を喪失した不安に満ちた姿が見え隠れする。国土形成計画はその辺を見据えたしっかりした内容を作り上げて欲しい。人的社会資本形成・維持強化に視点を置きソフト面を重視し人材育成・活用に意を用いる必要がある。他人まかせではない市民としての社会貢献を助長し自発的・創造的・相互信頼的人材を養成育成する施策を実施すべきだ。

水曜日, 11月 15, 2006

断酒の効用

断食も効用ありとされる。1日1回しか動物は食事をとらないらしい。断酒の効用を指摘したのは先日懇談した同期のボート部知己。糖尿病懸念を診断され運動療法と取り組んだが、はかばかしくなかった。断酒を実行したら見る見る血糖値低下・目下グレイゾーン到達・焦眉を開いたと述懐。実は小生にも適合体験。心臓不整脈で先年4日入院しカテーテル挿入・心筋焼灼手術で施療。アルコールやその他ストレスが病因との指摘が耳に残った。紆余曲折を経て断酒実行に及び再発防止に著効あることを実感済み。食道がんを内視鏡手術でクリアした同級生・舌癌で結局早逝の従弟・食道がんを放射療法その他でクリアしつつある職場同僚夫人。人間ドックを年1回きっちり受検する近親者。健康をめぐる各位の模索が続く。

火曜日, 11月 14, 2006

メッセージの発露

ロボットとゴリラ・同じように2足歩行するが、後者には前者にない強いメッセージの発露が感じられるとの指摘を日経夕刊のコラムで読む。人間の動作にもメッセージ性は当然存在するが意識するかしないかだ。同じ動作でもその仕方でメッセージ性の強弱が生まれるのではないか。 演技とか舞踊においていかにメッセージ力を高め観客に訴求できる内容表現をものにできるか。芸の深浅・水準の高低はそこから生まれる。それに向けた精進鍛錬がものを言う。

月曜日, 11月 13, 2006

環境対策本気モード

トヨタ・ホンダは無論だがアメリカも共和党大敗で京都議定書対応に変化もとの見方が出ている由。温暖化の元凶として石油・自動車企業が訴訟対象になるかもとの米国内の動きも報じられている。たばこ産業も巨額補償の判決が出ている。対策に手抜かりがあれば訴訟リスクもある厳しい21世紀の現実。日本史・世界史履修漏れで露呈した文科省行政の無責任行政。教育委員会制度の欠陥も露呈。一律無個性教育体制下では国際競争力ある人材育成は望めない。個性的教育奨励・学校間の競争奨励が一案。寺子屋のほうが維新人材輩出の成果からみても優位とは情けない。高度成長後の操舵を間違えた。日教組対抗に明け暮れたり。歴史教育の空洞化が日中摩擦の一因だろう。歴史科目を暗記ものに追いやる教育では歴史が泣く。先人の恩恵を正しく認識し己を正す姿勢が欠如すれば社会の健全な発展は望めない。連帯精神が失われ宗教心が欠落し自殺やいじめが横行する。どこかで正しい手を打たないととんでもないことが起こる。社会の健全な復元力を取り戻す方策は何か。生体なら誰しも持っている自然治癒力は社会には期待し得ないのか。

日曜日, 11月 12, 2006

寒気到来

急に11月らしくなってきた。朝はコートが要る。日中は好天で過ごしやすいが。北の山の紅葉は峠を越し平地の公園が最盛期らしい。盛岡の知己との電話情報。シニア後半の各位・健康に不具合出るも治療効奏・元気回復の向きも存在。配偶者を送って自適のその連れ合いとか様々。 年賀状の交換も途絶となる向き・あいも変わらぬ出状組・いろいろ。それがシニアの特性・文句を言い立てる必要なし。気が合い機会がめぐり合えば顔を合わせることもある。音信不通が突然回復したりする。まず身の回りの整理が先決で余裕が出来たら外にも関心が向くというものだ。周りから言い立てることはなくていい。

オンド・マルトノ

電子楽器の走りというフランス生まれの楽器・これを取り込み作曲したオリビエ・メシアンのトウランガリラ交響曲の一部を聴く。クラシック音楽だからといって現代音楽の受容が遅れていいわけがない。武満作品といい、オリビエ・メシアンといい受容が進めば興味も共感も十分得られる作品だと思う。昨日のN響は楽器の配置がノリントン氏の注文で変わっていた。コントラバスが最後部一列に並びホルンや木管がその前・トロンボーンやトランペットは右側後方・バイオリンは第1が左・第2が右に別れ最前列・中央左がテェロ・右がビオラ。そしてピュアトーン:効果十分うなずけた。

オンド・マルトノ

電子楽器の走りというフランス生まれの楽器・これを取り込み作曲したオリビエ・メシアンのトウランガリラ交響曲の一部を聴く。クラシック音楽だからといって現代音楽の受容が遅れていいわけがない。武満作品といい、オリビエ・メシアンといい受容が進めば興味も共感も十分得られる作品だと思う。昨日のN響は楽器の配置がノリントン氏の注文で変わっていた。コントラバスが最後部一列に並びホルンや木管がその前・トロンボーンやトランペットは右側後方・バイオリンは第1が左・第2が右に別れ最前列・中央左がテェロ・右がビオラ。そしてピュアトーン:効果十分うなずけた。

土曜日, 11月 11, 2006

カネ余りの功罪

日銀低金利政策が世界の金融を支え日本の輸出産業を支える構造がはっきりしてきた。いずれ金利引き上げは想定しなければなるまい、を世論に訴える記事だろう。早ければ12月あたりとの予想者が増えているとも。家計配慮も必要だろうし。特区に小学校の農業授業・雑穀で焼酎・木造建築の老人ホーム:みな面白い。反面いかになにもかも規制がきついかを知らされ愕然とする。サービス経済推進も思いやられる。製造業はたかだか20%・人口減少社会キープには非製造業の生産性アップだが規制・規制で動きがとれないのが現実。談合がまかり通った建設業にイノベーション不在・競争不全産業を護送船団方式や談合やで温存してきた官僚統制から一刻も早く脱出し米中間選挙のような変わり身の早い社会構築に軸足を移すべし。変わらない強みと弱みなどと指摘され悦に入っている時期ではあるまい。

N響定期

今日の午後のN響を聴く。サー・ロジャー・ノリントン指揮・Vソロ・庄司紗矢香でベートーベンV協・ヴォーン・ウィリアムス交響曲第5番。前者はソロの名演と所謂ピュアトーンで聞かせ後者は指揮者お得意英国音楽で大拍手に包まれる。庄司氏20歳前半の新進ながら音の強弱のつけ方など印象的。曲中のカデンツアはご本人の自作と場内掲示。アンコールにバッハの無伴奏ソナタの1楽章丸々を弾き喝采を浴びた。今丁度NHK・FMがリヒアルト・シュトラウスの歌劇を放送している。甘美なメロディー・吉田秀和氏解説。

金曜日, 11月 10, 2006

米国経営者

労働者平均の300倍を貰っているらしいが反面の厳しさ。業績・株価に動意を示し得なかった経営者の末路哀れ。即退職。ブッシュ失政の責任を明示するブッシュ氏:それをやらないと自分も沈する。米国政治は冷徹。でもイラク戦争を終息させるにはまだまだ汗を・予算・人命を求められよう。超大国の次なる担い手不在;はてどうなうか。ブッシュ氏も沈思・安部首相も取り巻きスタッフとしっかり検討のうえアクションしてもらいたい。

木曜日, 11月 09, 2006

税収増加

案の定自然増着々実現中。増税論者の思惑とは裏腹に景気持続効果が現れつつある。この上はいかにかしてこの折角の流れに水をささない政策配慮を払う必要がある。それには大局観が大事。縄張りあらそいや面子あらそいは願い下げだ。ブッシュ大統領・電撃的に国防長官更迭・堪り兼ねての引責辞任。しかし政策手詰まりは打開できず・進退窮まった感じもする。欧州諸国の協力や知恵も借りて局面打開に努めるしかない。米国独走には限界あり。アジアは中国抜きはあり得ず。国防省から国務省に軸足が移るのだろう。北朝鮮も息を潜めて成り行きを注視しているはずだ。

アヒルの水かき

基本動作の重要性;アヒルの水かきだ。これをしっかりやっていないと化けの皮が剥がれ持続性のない結果に終る。世の中作用・反作用:give and takeの世界。そしていい発信をすればいい反応が返ってきて、またやる気が喚起される。そういう好循環を色んな場面で実現できれば人生なり世界は幸福になる。反対は悪循環。救いようがなく自滅あるのみ。方針が悪いとそうなる。対処方針が適切かつ正孔を得ていること。結局政治の問題;従って政治家選択は中央・地方を通じ致命的重要事。ブッシュ大統領もそろそろ賞味期限が近づいている感じ。対抗馬に魅力的指導的・次期開拓啓示的人材は居るのか。世界の注目が集まる。

水曜日, 11月 08, 2006

団塊の世代

昭和22年から24年生まれの世代人口が他世代に比し突出して多かったので、堺屋太一氏が命名した。身内にも該当者がいる。昨日のフォーラムに講師登場した荒俣宏氏も同世代。代弁しての内容興味を惹く。東京・上野で戦後の東京で成長・当時の写真を披露しつつコメント。小学校授業風景・新宿・渋谷・池袋・山手線車内の女性・長屋住まいの男性の新聞を読む姿など。当時父親は職なくぶらぶらしていて母親が生活費稼ぎの柱とか小学校同窓生の親に勤め人は500名中20人くらいだったとか。米・味噌を隣近所で融通しあう日常。新宿もビルは三越・伊勢丹くらいであとはバラック・池袋も西口は東横(今の東武)くらいで木造低層長屋の波。渋谷も然り。今のどこか地方都市の景観。戦後の学園紛争の主役。ツッパリのスタートだが長ずるに及んで企業尖兵化し高度成長の戦力となる。聴講していて身内の心理がよく理解できた。かく申す昭和一桁生まれも同級生の親の職業にサラリーマンはごく少数・教師子弟とか。農家・商家子弟が大勢だった。今同世代の大量リタイアをどう対応するか・一案がNPO活動との提案・これ名案かも。

潮目は変化

米中間選挙・民主党余裕の勝利の気配。米国民は共和党離れ明確。イラクに攻め入ったはいいが多大の損傷:そんなはずではなかったのが大多数の米国民。ネオコンは別;しかしその尻馬に乗った共和党は今回凋落。ブッシュ大統領も迫力喪失。世界は混迷:プーチン:胡主席・安部首相に移行するのかも。安部首相を支える事務局もしかりしないとブッシュ大統領の2の舞に。北朝鮮処理の手際如何がものをいう感じ。国内経済・財政再建は担い手多数:外交・軍事は担ぎ役少数。わかる人も政調会長・幹事長など一握りでもっと人材に厚みをつけ拉致問題の2の舞にならぬ工夫をしてもらいたい。無駄な税金を払っていると思わせない流石という政策・実施例を示せ:公関連諸君。

フィリップ・マヌリ

作曲の「響きと怒り」1998年作品を今聴いている。現代作品としてもほやほやのもの。それが全く違和感なしに受容できている。現代音楽への抵抗などと全く無縁の世界・響き。チャンスがあったら是非お聴きを。絶対お勧め。不可解な所謂現代音楽とは一線を画す。仏出身の作曲者は目下米国大学で教鞭をとっている由 。所謂現代音楽を身近に鑑賞させる作品。聴いていて判るところがいい。ひとりよがりでないとか、原因があるに違いない。楽譜筆記職人の話が日経文化欄に。モーツアルト自筆楽譜も乱筆ではなかった。書き手によって作品の受容が違ってくるらしい。マヌリの作品押し付けがましいところがなくスマート・繊細・洗練・音が綺麗。不協和音・しかし響きあう。和音ではないしグレゴリア旋法でもなく紛うことなき現代の音だが、柔軟で嫋嫋たる余韻も。フランス的洗練の一表現。日本人は書けるかなと思う。決して弱くはないのだ。不協和音だろうがでも喧騒には至らない。流石現代フランス代表作家。

火曜日, 11月 07, 2006

科学技術予算使用是正策

東大・浅見泰司教授の論稿が日経に載っている。予算獲得に精力を使い果たして、確保したあとの適正使用が等閑とは頂けない。大学や文部省はそういう体制なしに巨額国費を予算化してもらい、感覚麻痺といわざるを得ない。景気回復に動員された公共事業支出の2の舞にならない対策を早急に樹立しなければならない。その気になれば知恵は出るはず。研究開発の実効性を如何にして確保するかは焦眉の急。研究開発の社会貢献などという迂遠な議論ではなくもっと実務的に遺漏のない対策を実施することが肝要だ。公共事業支出も業界の古くからの談合体質を維持強化させ、地方自治を麻痺させ腐敗体質を強めただけではなかったか。相次ぐ大物知事の引責辞任・裏金経理暴露どうしようもない。これで21世紀日本をキープし前進させられるのか。関係者の猛省を求める。参議院選挙など国政・地方選挙にその要求を反映させなければならない。電機業界も惨憺たる体たらく。NTT独占体制のもと井の中の蛙よろしく狭隘な国内基準の競争に明け暮れている間に欧・韓諸勢力に大差。自動車とは対照的凋落ぶり。同じ日本企業だから研究に値する現象だ。トヨタはいすず株を取得しハイブリッド車からディーゼル車にも触手。ホンダもアメリカで新種ディーゼル・エンジン車を売り出し・世界戦略を着々進める。電機業界に世界戦略不在。

月曜日, 11月 06, 2006

仏像展後日譚

後で確認したら渡岸寺の11面観音展示は11月7日以降との説明発見。もう一度足を運ぶべきか思案中。昨晩旧職場同期4名清談会で顔を合わせた面々の相貌が、滋賀出身のF氏は円空佛に、鳥取米子出身のM氏は木喰佛に、石川金沢出身のT氏は射水神社出品の男神像に相似であることを発見。一木彫の魅力を再確認。M氏本山の京都・東本願寺に月央参詣・その足で奈良・法隆寺に夫妻同伴参詣の由。12日までの正倉院展も視野に入れていたらしいが、奈良・京都ともホテル満員らしかった。さもありなん。齢シニア後半ともなると欧米に入れあげていたT氏も神社・仏閣再発見に傾斜の様相。歓談尽きず2軒はしご酒となる。

日曜日, 11月 05, 2006

電車遅延

月曜日というとトラブル発生・辛抱して車内待機。混雑する平行路線敬遠・結構皆そうだ。息急ききって走り回ることはしない。余程切迫した事情がなければ。昨日のNHK音楽祭放送に登場したロジャー・ノリントンN響を指揮して聴かせる演奏を展開。途中から聴いたエルガー・チェロ協奏曲・品川梯一郎とモーツアルト交響曲第39番。前者は手練の指揮魅力ある独奏者・後者は古楽演奏で培ったピュアトーンで訴求力。夜のN響アワーは10月米国公演と先日定期紹介。前者は好評だった由後者は仏女性ピアニストによるバルトークとラベル・ダフニスとクロエ。改めて各作品の魅力認識。

土曜日, 11月 04, 2006

久し振りの上野公園

先日は雨天の文化会館行き。今日は曇天ながら日差しもある国立博・仏像展参観。開場時刻前に着いたがさほどの行列なし。1時間半ほど木造の仏像65件を見て回る。お目当ての渡岸寺の11面観音はなかった。木彫ではないのかも。岩手・天台寺(浄法寺は所在町名)聖観音と藤里毘沙門天は独特の魅力・個性あり・感銘。伝来の檀像にも逸品。奈良期渡来仏師の手になるもの・日本人の手になりものの対比興味の的。円空・木喰作品も見応えあり。堪能した1時間半だった。公園はまだ紅葉せず・兆しが少々といった感じ。森林規模たたずまいから言って世界水準の公園だ。不忍池もあるし寛永寺・美術館博物館コンサートホール完備。

明日の予定

評判の仏像展に出かける予定。昨日出かけたはずの女房がどなたかと電話のやり取り。2時間待って鑑賞したとか。開始時間よりも早めに出かけて入場順位を上げる必要がありそう。東京も便利でいいのだが人が多すぎるのが欠点。日本中から名だたる木造佛の名品を集めて開かれるイベント。国立博ならではの力技。田舎の岩手からも藤里の毘沙門天と浄法冶寺の名品が出品されている。早くも出かけた旧知からいずれも感銘とのメールをもらっていて明後日彼を含み旧知たちとの会合予定あり・明日見ておく意味がそこにある。気の抜けたビールにしない気配り。滋賀・渡岸寺の11面観音も展示されるはず。これは現地で拝観済み。土中に埋めて地元の信者が戦国の戦乱から観音様を守ったと聞く。近江の彼の地は当時動乱の真っ只中。信長・秀吉・長政・お市の方入り乱れて覇を競った。そして観音信仰。目が回る時代相。藤里や浄法寺も戦乱の奥州の産物。奥六郡が王道楽土であり得たかどうか。仏教と戦争は密接関連。現代のイスラムとテロと米軍は相似かも。

金曜日, 11月 03, 2006

ジャクソン・ポラック

同氏の絵画が163億円で取引され有史以来の絵画高額取引と紹介されている。アクション・ペインティングの技法で有名な米国現代画家(1912~1956)。その一作品が往時在職した勤務先の役員会議室に掲げられていて目にしたことがある。横長の数メートルもの長さで、塗料をしたたらせた黒一色の鮮烈な印象だった。現代書道に通ずるような気がしていたが、記号的要素はなかった。その後のこの作品の運命は知らずだ。バブル最盛期に購入されその崩壊とともにどこかに処分売却されたと思う。バブルの翻弄に怒りがこみ上げるが、そんな一こまもバブルの遺産だ。

木曜日, 11月 02, 2006

11月入り

そうこうしているうちに11月入り。年賀状販売も始まる。年末スケジュールが立て込み始め、ダブルブッキングに注意が要るようになる。年末という区切りに人々の動きが慌しくなる。紅葉もシーズン入り。遠出をすれば名所も多いのだが億劫が先にたって足が向かない。自家用車が殺到して渋滞発生などいう記事を読むと出かけれう気にならない。割引切符もそういう時期には期待できない。シーズンオフの発行時期に遠出の計画を立てることになる。会合スケジュール目白押し。皆趣旨とメンバーが異なる。それぞれに個性があり出席の意味があってのスケジュール折込となる。人に会うというのはそれだけで仕事であり生活の一こまだ。人生そのものかもしれない。

symantec Vision 2006

米国セマンテック社主催同社製品紹介のフォーラムを聴く。インターネットの進歩と裏腹にウィルス・スパム・フィッシングなど円滑なweb運営に多大の障害を齎すネット上のトラブル惹起者の横行が米国発:中国発:ブラジル発など多発していて、Webセキュリティ確保ソフト・ハード提供企業の活躍が求められている。セマンテックはその有力な一翼を担う。中東発・北朝鮮発のテロ・拉致と相似の現象。身の回り日本だって危ない。正体不明の震源から発する異常現象を如何に抑止し被害から身を守るか。嘗ての平和な農村的共同体は崩壊し、顔の見えない犯人が悪事を重ねる時代となった。